こんばんは、いちあきです。
明日(8/4)より映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の第一章が放映開始されます。当然のように朝一で観てきて感想を書く予定です。
ですが、せっかくなので原作の内容を基に『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の面白い点の解説をします!
▼ネタバレ感想を書きました
ただ、僕は『ジョジョ』を第6部(ストーンオーシャン)までしか読んでいません。
以降の伏線回収を踏まえた解説はできていないと思いますのでご了承ください。
また、ここから先は【ネタバレ感想】となります。
映画版の第一章ではたどり着かないストーリーについてもネタバレすると思います。
(~が死ぬ、ラスボスの能力は◯◯等)
ジョジョはネタバレがあっても面白いと思いますが、よかったら初見は原作またはアニメを見てください!
『ジョジョの奇妙な冒険』とは
ジョジョの奇妙な冒険 第1部 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
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元々は週刊少年ジャンプで連載していたマンガで、巻数は合計で100巻オーバーです。
ある程度の話数で主人公が変わり、新しいストーリーになることが特徴です。
第1部:ファントムブラッド
第2部:戦闘潮流
第3部:スターダストクルセイダーズ
第4部:ダイヤモンドは砕けない
第5部:黄金の風
第6部:ストーンオーシャン
第7部:スティール・ボール・ラン
第8部:ジョジョリオン(ウルトラジャンプで連載中)
今回解説する『ダイヤモンドは砕けない』は第4部のシナリオとなります。
(単行本29巻~47巻です)
ちなみに「ザ・ワールド」で有名なDIOとの戦いは第3部です。
1部~2部は”波紋”と呼ばれる生命パワーで戦っていたのですが、3部以降は“スタンド”とよばれる超能力を駆使して戦うバトル漫画になりました。
能力というと「手から火が出る」とか「自分を強化する」といった類を想像します。
スタンドは「ジャンケンで3回勝ったら相手の生命エネルギーを回収できる」というような、直接的に相手を攻撃するような能力でないこともあります。
そのとき「どうやったらジャンケンに勝てるか」「未知のプレッシャーとの対峙」という心理的な駆け引きが発生します。これが面白いのです。
スタンドについてはこちらのリンクを参照してください
漫画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』あらすじ
日本のM県S市にある杜王町(もりおうちょう)に住む高校生広瀬康一の視点と語りで物語が語られる。海洋冒険家となった承太郎は、高齢の祖父ジョセフ・ジョースターの遺産分配について調査した結果、彼の隠し子である高校生・東方仗助(ひがしかた じょうすけ、ジョジョ)が杜王町に住んでいることを知る。仗助は承太郎の来訪により父のことを知ると同時に、この町に潜む邪悪なスタンド使いたちとの戦いに巻き込まれてゆくこととなる。
東方仗助を主人公としたシナリオが第4部です。
架空の日本の町『杜王町』を舞台に様々な戦いが発生します。
ちなみに『杜王町』は宮城県の仙台がベースだそうです。
なんでも作者である荒木飛呂彦先生の出身地みたいですね。
実写映画はスペインでのロケになりましたけどね!!
登場人物は以下を参照してください。
同じ学校に通う同級生であったり、そこらのチンピラみたいな奴がいたり様々です。
アニメ公式サイトですが、なかなかネタバレされているのが気になる…
漫画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』は何故面白いのか
ここから先は、他部のストーリーと比較して何が面白いのか解説していきます。
完全に個人の意見なところもあるので、ぜひご指摘お願いします。
その①:舞台が日本で主人公が普通の学生のため日常がイメージしやすい
『ジョジョの奇妙な冒険』は基本的に海外の話が多いです。
3部については主人公の”承太郎”こそ日本人ですが、主に海外を渡る旅のため日常感がありません。(それが面白いところなんですけどね)
第4部は日本を舞台にし、普通の学生が主人公のため情景がイメージしやすいです。
実際は日本とは思えない美しすぎるロケーションですが、それをツッコむのは野暮です。
それに郵便ポストや一般人の雰囲気は日本のため、ロケーションの違和感はそれほどありません。
主人公の東方仗助は学生です。学校での生活シーンはありませんが日中は学校に行き、友人を話をするような普通の学生です。
そんな学生の日常が敵のスタンド使いによってバトルに急転します。
日常と非日常のギャップ。これは第4部特有の面白さです。
東方仗助のスタンド『クレイジー・ダイヤモンド』が何故なおす能力か
(引用:クレイジーダイヤモンド / ひさちゅう さんのイラスト – ニコニコ静画 (イラスト))
初めて第4部を見た時にきっと思ったでしょう。
「主人公のスタンド強くね?」と。少なくとも僕は思いました。
前作主人公と同等のスピードとパワーを持ち、特殊能力までついている。
チートじゃないですか!!
でも、よくよく考えてみると「理にかなっているな」と思いました。
主人公のスタンドは『クレイジー・ダイヤモンド』と呼ばれます。
能力は以下の通りです。
固有の特殊能力として、手で触れることで壊れた物体や負傷した生物、果てはスタンドまであらゆる物を元通りに修復する能力を持つ。
自身以外の傷なら基本的に”なおして”しまう。そんな能力です。
ですが、この能力は非常に第4部向きなんです。
例えば戦闘の怪我によって仲間が全身バキバキにやられたとします。
そんな状態になったらもう日常パートに出せませんよね。常に病院のベッドの上です。
この『クレイジー・ダイヤモンド』がいるからこそ、全身の肉がえぐれるような死闘を繰り広げたとしても”なおす”ことができ、次のページで普通に学校に行くことができます。
日常の情景を大事にしているのがわかりますね!
その②:第3部をファイナルファンタジーとするなら、第4部はSkyrim
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第3部のストーリーを噛み砕くと、
『主人公”承太郎”の母に病気を植え付けた原因の”DIO”を倒すために日本からエジプトを目指す戦い』
そして、第4部のストーリーについて先程のあらすじを引用すると、
『主人公”東方仗助”と町に潜む邪悪なスタンド使いたちとの戦い』
一見、第4部は第3部に比べ。戦う目的が弱くないでしょうか?
第4部は戦う目的の曖昧さが面白い点になります。
僕の印象で、第3部と第4部を分けると以下のようになります。
- 第3部:DIOをゴールとしたすごろくのような一本道RPG(ファイナルファンタジー)
- 第4部:オープンワールド・箱庭ゲーム(Skyrim)
強い目的が無いからこそ、何が起こるかわかりません。
道端で喧嘩を吹っかけられるように戦いが発生することもあれば、『吉良吉影』という強大な悪(殺人鬼)に立ち向かうなどストーリーは多岐にわたります。
この『吉良吉影』については、オープンワールドにおけるメインシナリオ的な扱いだと考えています。
メインシナリオの間にはサブシナリオ(『吉良吉影』に関係ない別のスタンド使いとの戦い)も挟まれており、そのワンクッションが面白いです。
ゲームでも本筋に関係ないサブシナリオが面白いことってありますよね?
主人公以外のスタンド使い同士の戦いが面白い
主人公の戦いが面白くないというわけではありません。
例えば先程挙げた『吉良吉影』はラスボスです。
ですが、話の途中に『吉良吉影』を主人公とし、別のスタンド使いとの戦いが描かれます。そこに主人公および周囲の仲間は登場しません。
(具体的には猫草(ストレイキャッツ)との戦闘など)
普通、ラスボスは「主人公チームvsラスボス」の戦闘のみです。
ラスボスを主人公のように扱うことで、ラスボスが持つ能力を使った違う戦いを見ることができます。
ジョジョの見所はスタンドをいかにうまく使うのかです。
その見所が増えるというのは面白いですよね。
ちなみにこの手法は4部以降挟まれる事が増えました。
まとめ
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』が面白い理由は以下のとおりです。
- 日常をイメージしやすい。そのため感情移入できる
- 日常に潜む敵との戦いが目的
- ラスボスを主軸としたストーリーがある
普通、ジョジョの奇妙な冒険を語る時はこのようになると思います。
- 「◯◯vs△△」の戦闘が楽しかった!
- 「◯◯」というスタンドの能力が面白くて好き!
しかし今回はマンガの構成を意識して解説しました。いかがでしたでしょうか?
今後『ダイヤモンドは砕けない』を読む際は、上記を意識して読まれるともっと面白くなりますよ!
また、8/4には映画も始まりますので、合わせてお楽しみください!
(8/4追記)
改めて公式サイトを見たら、不安しかない…
原作は1巻が無料です!しかもカラー版!
原作に興味を持ったら、Amazonなら『ダイヤモンドは砕けない』部分の1巻が無料です。
ただの1巻ではなく、カラー版です!
色鮮やかなジョジョの世界をぜひ堪能してください!
読んだこともある方も久しぶりに読んでみてはいかがでしょうか?
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ジョジョの奇妙な冒険(第4部) ダイヤモンドは砕けない 文庫版 18-29巻セット (化粧ケース入り) (集英社文庫)
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“このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?”
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