こんばんは、いちあきです。
本日公開のスパイダーマンホームカミングを早速観てきました。
実は初めてのマーベル作品の映画を観ました。なので、スパイダーマンホームカミングが2016年に公開された「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」の続編ということも知りませんでした。
過去の<実写化映画ネタバレ感想シリーズ>
正直スパイダーマンホームカミング舐めてました。
そりゃマーベル作品が世界中で盛り上がるわけだ…って実感できました。
日本での興行収入は3日で約7億7000万。その週ではNo1です。
日本も含めて54ヶ国がNo1になりました。
安定して強いぞスパイダーマン!
内容については後述しますが、良い意味で「ありがちな少年の成長物語」になっていて、「アメコミ作品はアクが強くてちょっと…」という方も楽しめるようになっています。
実際僕も「アメコミ系の作品ってヒーローとか悪役がクドいんでしょー」なんて偏見を持っていました。ですが、実際フタを空けてみるとドラマ性が強い!
なぜ主人公ピーターは戦うのか、敵役のバルチャーがなぜ悪を行うのか、その理由が手に取るようにわかるのが素晴らしいです。
敵が単純な悪じゃない、理由がわかったときにハッとするでしょう。
その演出への持っていきかたが大変良かったです。
また、映画自体も面白かったのですが、このスパイダーマンホームカミングがマーベルにとってどのような扱いなのか調べてみると色々面白かったです。
スパイダーマンホームカミングがどのような映画だったのか。
ここから先【ネタバレ感想】となります。ご注意ください!
スパイダーマンホームカミングのマーベルにおける位置付け
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今作、スパイダーマンホームカミングは2016年に公開された「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」の続編です。調べると個人的にはスピンオフという印象ですが…
ご存知のかたも多いと思いますが、マーベル・コミックはアメリカの有名な出版社です。スパイダーマンだけでなく、多くの作品を出版しています。
- キャプテン・アメリカ
- マイティ・ソー
- X-メン
- ハルク
- ファンタスティック・フォー
もちろんこれでもほんの一部ですが、映画を全く観なかった僕でも名前は聞いたことのある作品ばかりです。もちろん実写映画についても、マーベルスタジオが管理し世に送り出していました。
複数のヒーローがクロスオーバーするアベンジャーズが制作できるのも、マーベルスタジオが独立して制作したヒーロー映画の主人公だったからですね。
ですが、スパイダーマンはマーベルスタジオではなくソニーピクチャーズが映画の権利を持っています。そのため、マーベルスタジオの映画であるアベンジャーズにスパイダーマンは出てきませんでした。
それが2015年にソニー・ピクチャーズとマーベルスタジオが提携することになりました。
その結果、2016年「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」ではじめてスパイダーマンをマーベルスタジオのクロスオーバー作品として登場させることができました。
そして現在2017年。「スパイダーマンホームカミング」が公開されました。
ホームカミングは「劇中にあるパーティ」と「スパイダーマンがマーベルに帰ってきた」というダブルミーニングを持つ言葉だったのです。
こんな深い話があるなんて全く知りませんでした。
というか、調べてみるとマーベル作品が多すぎて困惑しました。
今度調べてまとめようと思います。
スパイダーマンホームカミング あらすじ
ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、キャプテン・アメリカからシールドを奪って大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー。昼間は15歳の普通の高校生としてスクールライフはエンジョイし、放課後は憧れのトニー・スターク=アイアンマンからもらった特製スーツに身を包み、NYの町を救うべく、ご近所パトロールの日々。そんなピーターの目標はアベンジャーズの仲間入りをし、 一人前の<ヒーロー>として認められること。ある日、スタークに恨みを抱く宿敵”バルチャー”が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけというスタークの忠告も聞かずに、ピーターはたった一人、戦いに挑むがー。
まさに”あらすじ”という感じですね。
今作のスパイダーマンがどういう人物なのか、これからどうなるのかがうまくまとめられています。
全体を通して感じたことですが、展開が非常にスピーディーでした。
ピーターがなぜ蜘蛛の能力を持っているか、なぜメイおばさんと2人暮らしなのかといった導入は省かれています。
これは歴代スパイダーマンを見ていたら、大体同じ展開を辿っているので省いたということなんでしょう。
ただ、僕はそのことを全く知りませんでしたが、特に違和感はありませんでした。
それどころか、説明のシーンが省かれることで展開がスピーディーに盛り上がる所が重視されていたのが良かったですね!
スパイダーマンホームカミングのネタバレ感想
見所は以下の3つです!
- 15歳の少年が「スパイダーマン」を通して成長していく姿
- めちゃくちゃカッコいいスパイダーマンのスーツ
- ポイントで登場するトニー・スターク
これから順に解説していきます!
15歳が成長していく姿はめちゃくちゃ美しい
最初にお伝えしましたが、当作は「マーベル素人でも楽しめる映画」です。
そうさせている理由は只のヒーロー物でなく、少年の成長物語がわかりやすく描かれていることです。
ピーターがスーツを託されたときの無邪気さが子供らしい
物語の最初にピーター・パーカー(以下ピーター)はトニー・スターク(以下トニー)からスパイダーマンスーツを託されます。
ピーターはちょっと特殊な能力を持っている普通の15歳高校生です。
そんな彼がスーツを託されるとどうなるのか。もちろん舞い上がります。
トニーからは「連絡があるまで待っていろ」と言われているのに、勝手に町のパトロールをしたり、事件に首を突っ込んだりします。もちろん失敗付きで。
いかにも15歳の少年らしい無邪気さです。
スーツを手にしたときの自撮りからも、全身で喜びを表現しているのが良かったです。
子供ゆえの失敗そして挫折
中盤で、武器商人「バルチャー」を追いかけて事件に首を突っ込んでは周囲に迷惑をかけ続けることになったため、トニーからスパイダーマンスーツを取り上げられてしまいます。
その時のやりとりがいちばん好きなシーンです。
ピーター「僕はスーツがなければヒーローになれない」
トニー「スーツがなければヒーローになれないやつにスーツは渡せない」
スーツがなくてもヒーローであろうとするピーターを認めていたスタークの気持ちがわかるやりとりです。
そしてピーターはヒーローとして失格になりました。また、学業もヒーロー活動のため疎かにしたため失意のどん底に陥ります。わかりやすい挫折ですね。
ですが、その直後に学校一の美少女でヒロインのリザに告白し、ホームカミングの相手をお願いしてOKを貰えました。
この瞬間、すぐ立ち直ったのも少年らしくて好感が持てましたね笑
正義の心に嘘はつけない
ホームカミングの当日、リザの家に向かうと出迎えたのはトゥームス(武器商人「バルチャー」)でした。リザの父親が自分の追いかけていた敵だったのです。
何も考えずに映画を観ていたので、呼び鈴を鳴らしてバルチャーが出てきた瞬間「ひぇっ…」って声が出ました。
よくよく考えればやたらと家族の話が出ていたので、普通の人はすぐに気づいてそうですね。
そして、ピーターとリザを送る中で、トゥームスにスパイダーマンの正体がピーターだとバレます。声とか同じだったから仕方ないね…
そこでピーターはトゥームスから告げられます。
「俺の邪魔をしなければ見逃してやる。娘を楽しませてやれ」
トゥームスが武器商人をしているのが家族のためだとハッキリわかるシーンです。
この問いかけにピーターはこの場では「はい」と返事するのですが、すぐに通報します。本当に心から正義を信じているんだな…と関心しました。
結局、通報はまともにとりあってもらえなかったので自分で捕まえることを決心します。
スパイダースーツがあっても相手にならない敵に、スーツなしで挑む。
スーツを取り上げられたときのピーターとは明らかに雰囲気が違っていました。
結末は劇場で確かめてください!
めちゃくちゃカッコいいスパイダースーツ
今作のスパイダースーツはアイアンマンを発明したトニー・スターク製作ということもあり、非常にハイテクな仕様になっています。
手のひらからくもの糸を射出する「ウェブシューター」にパターンが576種類!
さらに音声アシスタント(ピーターがカレンと命名)まで付いています。
今作ではこれらの機能はギャグ要素としてしか使われることがありませんでした。
「拡張尋問モード」なんか声が低くなっただけやん!
まだまだ15歳には使いこなせないということですね。
ただ、もし続編がありこのスーツを着ることがあれば、その時は本当にカッコいいスパイダーマンを見ることができるのではないかと思います。
ポイントで登場するトニー・スタークがカッコいい
ピーターはアイアンマンのトニー・スタークに認められてスーツを託されます。
その後もスパイダーマンがピンチの時には駆けつけ、時には説教をする姿が大人という感じで良かったです。
今回は吹替版を観たので、声優の藤原啓治さんの声が本当にカッコよかったです。
よくよく調べてみると、トニー・スタークは父がいないという背景を持っているんですね。僕は映画を観た時、この設定を知りませんでした。
これを知っていたら、説教中に言った「これじゃ親父みたいだな」というセリフが深いものに感じますね。
これまでのスパイダーマンをご存知のかたなら知っていると思いますが、ピーターはメイおばさんとの2人暮らしです。
身近に父親となる存在が居ない時に、トニー・スタークが現れたら尊敬してしまうでしょうね。
まとめ
全体を通して、少年らしい物語で面白かったです。
シンプルな構成が一番わかりやすくて僕は好きですね!
せっかくなので、過去作品も観たいと思います。
よくSNSで「この興奮、サイコーだよ!」とかいうアメリカ感漂う投稿を見かけますが、盛り上がる展開という意味では一部分だけです。
物語は非常にシンプルでわかりやすくなっています。
少年のちょっとした冒険心から失敗、そして自分らしさを取り戻すまでの流れは日本でいうところの「少年ジャンプのマンガを見ているような感覚」でした。
「挫折→成長」というプロセスは人を惹きつける
「無邪気な高校生→挫折→成長」というわかりやすいプロセスがあるため、万人が楽しめる映画になっています。
少年が主人公であることの特権としては、成長を描きやすいことです。
大人を主人公にすると、成長という感じにはなりにくいですよね。
ピーターはちょっと特殊な能力を持った主人公ですが、心は普通の少年です。
ヒーローになりたい気持ちが先行して失敗もします。
ですが、その失敗を通じて正しいヒーローの姿になる成功を観ることができます。
大人になって忘れかけた心を取り戻してくれそうな気がしますね笑
僕はこれまでマーベル作品を「ヒーロー」が「ヴィラン(敵)」をとりあえずやっつける話と思い込んでおり、苦手にしていました。
「ヒーロー」がカッコいいというのは男女問わずあると思うのですが、そこに興味がない層も一定あるのは事実です。
スパイダーマンホームカミングはただのヒーロー物でなくヒューマンドラマとして楽しむことができるため、ヒーローの話が苦手な方でも楽しんで見ることができるのだと思います。
メイおばさんエロティック過ぎない…?
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